保健室が怖くなった話

生理用品について多くの方が声をあげているのを見て、ふと昔のことを吐き出したくなったので、この記事を書きました。

私が中学1年生の頃(13.4年くらい前)の話です。



身体検査で尿検査ってありますよね。それって、女性は生理中だったら提出を免除されて、次の週くらいに提出をしないといけないじゃないですか。

当時の私はひどい生理不順に悩んでいました。
1ヶ月生理が続いたと思ったら、2ヶ月生理が来なかったり。生理が来ても来なくても憂鬱でした。


そんな中、尿検査提出のその日は生理中だったので提出をしませんでした。


その数日後に生理が終わり、その週に行われた学校行事の宿泊学習(校外の施設に1泊2日で研修に行くこと)のときも生理ではありませんでした。


その次の週、尿検査の再提出の日がやって来て、それと同時に再び生理が始まりました。生理中は尿検査の提出をできないので提出をせずに過ごしていました。


昼休みになると保健室の先生から呼び出されました。

先生に、どうして提出しなかったのかと聞かれ、私は正直に「生理中だからです」と答えました。
(周りには他の生徒がいる中で、中学1年生の私はそれを聞かれることが恥ずかしかったのを覚えています。)

すると先生は「先週も生理だったよね?研修のときは生理じゃなかったよね?」と聞いてきました。
そこで私は、自分が生理不順であることを話しました。保健室の先生なら相談に乗ってくれるかもしれないと思いながら。

でも思っていたのとは違う反応でした。


「そんなわけないじゃない」


そう言われました。
とてもショックでした。


結局その場で尿検査キットを渡され、提出させられました。トイレでは同じような状況の女の子がもう一人いて、慰め合いました。


保健室の先生が生理不順で悩んでいる生徒を頭ごなしに否定するなんて、当時の私には想像もつかないし、今でも理解できません。


同じ女性でも「生理」のパターンなどは人それぞれです。悩む人もいれば悩み知らずな人もいます。

先生は、学生が嘘をついて提出しなかったのだと考えたのかもしれません。ですが、話も聞かずに否定するなんてことをしてほしくありませんでした。



その後、私は産婦人科で薬を貰い生理不順を改善していきました。ですが、それ以外にも生理における悩みは尽きません。悩んでいる人がいたら、頭ごなしに否定せずに、そんな人もいるんだなとでも思って欲しいです。



今は主に男性に対して「生理やその辛さについて知って欲しい」と言われていますが、今年の春で保健室の先生になる人がいるかもしれません。そんな人達にも聞いてほしいなと思いました。

同じ女性でも辛さを共感することは難しいことがあり、人によって体調の変化は違ったり対応できる環境が整っているかも違ったりします。
自分の無知で人を傷つけることがないように「こういうことがあるんだ」と少しでも知ろうとしてくれると嬉しいなと思います。